盆栽園では、盆栽として育てるにふさわしい苗木を育て、ストックしていることが多いものです。

園芸店や盆栽園で苗木を購入するのは、盆栽作りを始める早道で、すぐに成形に取り掛かることができます。良い素材を見つけるのは難しいことですが、安価に早くあなたの盆栽コレクションを増やすにはとてもよい方法です。ただ、一つ大きな欠点をあげるとすれば、ある程度育った苗木から成形を開始する場合には、不要な枝を剪定する必要があり、結果的に目立つ傷を作ってしまう可能性はあります。

 

 

苗木の購入

良質の苗木を見つけることはなかなか難しいですが、小さな園芸店を探したほうが比較的見つかりやすいと思います。大規模な園芸店では盆栽用の荒木を販売していないことがよくあります。また、盆栽専門店でも苗木は販売されていますが、比較的高額です。
お近くに店舗があるかどうかは、盆栽園紹介の項目を参照してください。

 

時期

園では四季を通じて苗木をストックしていますが、初春から夏までの間がいちばん商品が充実しているでしょう。

 

どんな苗木を選ぶか

苗木を選ぶとき、木の形や枝ぶり、根張りの状態など、良い盆栽となるであろう素材を見つけるのは容易ではありませんし、一言で説明するのは難しいのですが、経験を積んで盆栽を学んでいけば、良い木を見る目が養われてくるでしょう。盆栽として作るための良質の素材を、以下に例として提示します。

ヒノキの若木素材、1000円前後から

ヒノキの若木素材、1000円前後から

トウヒの盆栽園からの素材、1000円前後から

トウヒの盆栽園からの素材、1000円前後から

 

アフターケア

新たに買った苗木は、屋内栽培の木を除き、ひとまず屋外に置き、土の湿度を保つようにしてください。水のやりすぎには注意しましょう。施肥については、肥料の項目で説明したように、通常の量を与えてかまいません。
新しい苗木の成形をすぐ始められるかは、購入した季節によります。
たとえば早春に購入したときには、すぐに剪定や植え替えを始めることができますが、秋以降に購入した場合は、成形に取り掛かるのは翌春にしたほうがよいでしょう。

 

 

苗木の成形については、剪定や針金かけについての項目を参照してください。