盆栽に枯れた部分を作成して神や舎利を作ると、その木をさらに個性的にすることができます。

「神」は枝が枯れた状態になっているもの、「舎利」は幹が枯れている状態を表します。自然界では、雷に打たれたとき、日照りの時期に乾燥が激しかったとき、氷点下のストレスにさらされたとき、風や雪の重みで枝が折れたときなどに、枝や幹が枯れ、その後、日光にさらされて枝が白く色が抜けた状態になります。

 

 

神や舎利を作る方法は、大抵の場合常緑樹に使われ、落葉樹に神・舎利を作るのは稀です(落葉樹の枯れた部分は腐ってしまうことが多いため)。

 

神、舎利を作る時期

もっとも良い時期は、春先または晩夏です。

 

ジン・シャリ

素晴らしい幹の動きとシャリも非常に魅力的です。

 

 

ジンの例

ジンの例

もう一つの例としてこの樹を挙げます

もう一つの例としてこの樹を挙げます。

 

幹にジン・シャリを持ち、非常に印象的です。

幹にジン・シャリを持ち、非常に印象的です。

 

方法

自然に見える神・舎利を作るには経験を積む必要がありますので、練習用の木で何度か試してみてください。適切な盆栽道具を使うことがとても大切ですので、盆栽店で神・舎利用のペンチやナイフ、硫黄合剤などを用意してください。

 

神の作り方

神にする枝の芯を残して、樹皮をすべて剥ぎ取ります。
樹脂を取った枝を、ペンチを使って先細りになって尖るように削いでいき、希望の長さにします。
神の長さが決まったら、サンドペーパーや神用カッターを使って整えます。
可能であれば、神の部分に硫黄合剤を塗って一晩乾燥させてください。硫黄合剤は神を漂白するとともに、神の腐敗を防ぎます。

 

舎利の作り方

舎利を作るには、盆栽の見た目を良くすることを考えるだけでなく、水や栄養素を取り入れる主要部分まで切断してしまわないよう慎重に場所を決める必要があり、難しい作業です。舎利を作り始める前に、チョークなどで舎利の場所を書き入れ、検討してください。
舎利は一度に作ろうとせず、何か月かかけて舎利部分を徐々に広げていくようにしてください。
切れ味のよいナイフで舎利にする部分の樹皮を切り、プライヤーではがしていきます。
デザインを決めたら、少しずつを削り出していきます。
漂白と感染防止のために、硫黄合剤を塗ります。