水石は石を鑑賞する、日本の芸術です。時間の経過とともに風や水によって浸食されるなどして作られた石は、自然の営みを私たちに見せてくれます。

水石(鑑賞石)は、多くの場合、繊細な台座または水盤上に配置されます。それを卓の上に飾ることでより調和した雰囲気を作ることができます。

 

 

水石の歴史

中国と韓国が起源の水石は、飛鳥時代(538-710)に中国の朝廷によって日本に伝わったとされています。その後独自の発展を遂げ、それが侍などの支配階級に受け入れられるようになり、鎌倉時代にはいってより普及していきました。

 

日本の水石

 

水石の分類

  • 遠山石:遠くの山を連想させるもの
  • 島形・岩潟石:島、海岸等を連想させるもの
  • 芽舎石:山里の家、人里離れた庵、あずまや等を連想させるもの
  • 滝石:渓谷等の滝を連想させるもの
  • 段石:河川や地形による段を連想させるもの
  • 土坡石:平坦な形状に一部山を思わせる部分をもつもの
  • 姿石:動物、人物を連想させるが、神を象徴する様な抽象的なもの
  • 溜まり石:水が溜まるくぼみを石に有しているもの
  • 文様石:表面に花、鳥、蝶、雲、月を連想させる様な文様を持つもの

 

 

水石は床の間で、卓の上に砂や水の入った浅い水盤を用いてに飾られることがあります。

 

水石