「盆栽」は、日本語では「鉢植えの樹木」を意味します。千年以上前から存在するこの芸術は、一部は古代中国の園芸に由来しますが、その後、日本の禅仏教の影響を受けて再開発されました。
それは千年以上もの間、研究を続けられてきました。 盆栽の究極のゴールは大自然の樹の理想の姿を小型化し、現実の物として表現することです。盆栽となる木は矯正された小型種ではないので、基本的にどのような樹種でも盆栽として育てることができます。
盆栽”春宵 梅ノ宴”、製作年代(1847−52)歌川豊国
盆栽とは何か?
芽摘みや剪定、針金かけ、施肥などは、健康な木を育て、木の大きさをコントロールするために行われます。一般的には高さ4フィート(およそ1メートル)未満で保たれています。盆栽は、遺伝操作等によって小さくされた植物ではありませんが、もともと小さな枝葉の種類の植物は、盆栽の創作に向いているといえます。枝や根を育てつつ、より小さく保つことができる樹種が好まれます。
あなたの周囲の樹木、茂み、生垣や、庭や公園の木々、山々の風景の中で、あたりを見回してください。それらの植物は、基本的にすべてが栽培を始める材料になるのです。採取してもよい場所から、植物が休眠中の季節に慎重に採取してください。たいていの植物は屋外で管理できます(熱帯植物は、ある程度の保温環境が必要です)。私たちの盆栽樹種ガイドの項目では、樹種ごとの扱い方を紹介していますので参照してください。
盆栽サイズ分類
盆栽の究極の目標は、自然の現実的な描写を作成することです。盆栽は、(たとえば数インチ/センチメートルまで)小さくなればなるほど、自然の状態とは対照的に、抽象的になります。分類は盆栽の美しさと植物の側面を理解するために役立つものです。盆栽の分類にはいくつかの方法が提唱されており、現在も正確なサイズ分類が争われていますが、その昔、盆栽の分類は、実際に木を持ち上げるために必要とされる人の数で分けられていたと言われます。
サイズ分類は以下の通りです。
- まめ:主にミニ盆栽よりもさらに小さい物を指します (ミニ盆栽)
- ミニ:(10センチほど)
- 小品:(15〜20センチ)
- 貴風(20〜35センチメートル)
- 中品(35〜60センチメートル)
- 大品(60〜120センチメートル)
- あくまで目安で、樹形や樹の持つボリュームによって分類は変化します。
盆栽の定義
古い鉢植えの木を表すためのこの二文字の漢字は、芸術的としての名前を付与するために採用されました。盆栽の定義は、次のように説明することができます。
「ボン」は、皿や薄い入れ物を表すもので、「盆」と書きます。
「サイ」は、「栽」と書き、植物を表します。
「盆栽」はこのように「容器に植えられている木」を意味します。
盆栽“春日権現験記絵(部分)”高階隆兼、板橋貴雄による復元、鷹司基忠による詩。出典:立命館大学
盆栽”章懐太子”(706年)。出典;立命館大学
盆栽に密接に関連した芸術
「盆栽」は、特に日本の基準に基づく小型の鉢植えの木を指しますが、他の国における芸術としての展示植物の総称としても使用されます。以下に例を示します。
- 「Penjing」は、中国で最初に作られた小型の風景のことです。それらは岩で山や丘、崖などを表します。時には3メートルから10メートルにもなりますので、大きな作品はコンクリート容器に植えて常設展示され、移動させることはありません。
- 栽景は「penjing」が日本で新しく、そして小さくなったものです。これらは、岩と小さな植物および樹木(将来は鉢植えの盆栽になる可能性もある)で作られています。
- 「Hòn non bô」は岩、植物や水と島の風景、山とその周辺で作られた高さ0.3メートルから7.6メートルほどのベトナムのミニチュア風景です。
- 「Mai-dăt」は、角ばっていて記号の様にも見えるタイの作品です。その型にはめられている様はダンサーのポーズにも例えられます。