庭園は、通常は建築物の周囲にレイアウトされており、建築物である家屋や寺院、茶室などは、通常、ふすまや障子で仕切られただけのものです。
ふすまや障子を開いたり外したりすることによって、すぐそこにある庭をたのしむことができるようにできています。このように大きく開放することによって、屋内の調度品などの設えから屋外へまで自然につながり、庭園の情景へと調和していきます。
日本庭園
たとえば以下のような構成要素が、ほとんどの日本庭園の中に発見することができます。
- 水の要素、これは実際に池や沼が作られていたり、小川であったりしますが、砂利に線を描いた砂紋が水の象徴として用いられることもあります。
- 石の要素、これは大小の石が、実際の風景になぞらえたり、神道の信仰に根差した独自の配置で置かれたりしています。
- 島の要素、これは庭の大きさに応じて、実際の島々と同じような縮尺で陸地のように作られます。枯山水では、これらの島の姿は岩を用いて表現されることが多いです。
- 借景、これは庭の先にある景色を利用して、庭の構造の一部として取り入れるものです。
- 砂や小石、これらは庭の清浄感を演出するのに効果的です。
- 海や川を横断する石橋や木橋、または飛び石などが配置されることもあります。
- 樹の要素、時に非常に古い時代を感じさせる松などが用いられます。
- 周囲を囲む壁や垣も大切な要素です。
- その他装飾品として、石灯籠や鉢なども、さまざまなサイズや形状のものがあります。
- 滝の要素も、枯山水に配置された石の模様などから見いだされます。