老爺柿は中国原産の小さな実を付ける柿で、30年程前 から盆栽の樹種として用いられ、現在は様々な色や形の実 が作出され人気があります。

培養が比較的容易で強い剪定にも耐え、小枝も増やしやすい点、実も 小さいことなど、非常に盆栽に向いている樹種と言えます。 雌雄異株ですので実をつけるには雄木が必要です。

 

老爺柿の手入れ

置き場: 半日陰などの環境でも育ちますが、花付き、実付きを良くするためにも日当り、風通しの良い場所に置くことが基本です。 耐寒性もありますが、弱った樹や実を沢山付けた後などは、保護することを おすすめします。

水やり: 土の表面が乾いたらたっぷりと与えることは、他のいろんな樹種同様です が、常に多湿の状態は避けるよう心がけてください。

施肥: 実が止まりにくくなることがありますので、結実前の春肥は多すぎ内容に注意します。秋肥料は実が止まったのを確認してから徐々に与えていくように します。実を沢山付けたものは肥料も多く必要としますが、実が色づくときは 肥料を控える方が色が鮮やかになります。 夏場は液肥で樹勢をつけるのも良いでしょう。

剪定と針金掛け: 強い剪定に耐え、胴吹きもしやすいため、樹形づくりが容易な方だと言える でしょう。ただ、太い枝は硬いので細いうちに曲げを付けるなど、剪定と針金 を上手く用いて樹形を作ります。傷が巻きにくい樹種なので太枝を切ったときには傷口を癒合剤で処理しま す。

植え替え: 若木は2年、枯木なら3年から5年に一度、春か秋に基本用土で植え替えま す。小根を残し、強い根は、奥にある根に切り替え、一度に深く切らないよう にします。強い根捌きは樹勢、実付きに影響するので注意が必要です。切っ た根は根伏して殖やせます。根伏せでは面白い曲げを持つ素材が得られま す。

繁殖: 実生、根伏せで殖やせます。挿し木は活着が難しいです。

詳細については、盆栽の手入れのペ ージをご参照ください。