盆栽には、伝統的には、盆栽の樹、掛け軸と添え物の植物からなる、床飾にすることがよくあります。掛け軸や草物の追加は、盆栽そのものの美しさを強調したり、それぞれの調和を楽しむために用いられます。

草物(または寄せ植え)は、開花している花、笹、草、シダ、コケ類など、さまざまな植物が用いられます。それは季節によって異なり、主木に対し調和のとれた種類、大きさが重要です。

 

 

草物の種類

  • 草物は、用いられる季節にちょうど見頃になる物を選ぶことが重要です。葉の色や果物や花など、その種が愛でるに相応しい見頃かどうかということを念頭に置きましょう。
  • 盆栽(主木)に対し、ある意味、コントラストを生む様な存在でありながら、互いに調和し、引き立て合う関係と言えるかもしれません。例えば花物や実物の盆栽であれば、草の緑を主にしたものが相応しいと言えるでしょう。
  • いくつかの添え物を組み合わせる場合は、それらもお互いに調和のとれた不自然でない種類を選ぶことが大切です。
  • 器は、鉢に限らず陶板や石等も用いることができますが、それらを選ぶ際にも主になる盆栽とのコントラストを生む様な調和を加味することが重要です。

 

盆栽のアクセント、草物

 

 

添え物の寄せ植えは、それ自体で美しいものです。前述したように、盆栽等と飾られる際の種類や調和を加味することは重要ですが、新しい発想で種類の組み合わせや、どのような鉢を選ぶかなど、無限の可能性を秘めているといっても過言ではないでしょう。ぜひチャレンジしたいものです。