コトネアスターは、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに自生する、低木、または地被植物です。 この種の大半は、小さな濃緑の光沢のある葉をもち、春には小さな白い花を咲かせます。

秋には赤やオレンジ、黄色(青みがかった黒のものもある)の丸い小さなリンゴの形をした実をつけます。 コトネアスターは、生け垣や観賞植物、トピアリーにもよく使われ、盆栽としても非常に人気があります。 素材としてのコトネアスターは、園芸用品センターで購入できますし、公園や墓地などで見つけることもできます。 コトネアスターは、小品、貴風、中品サイズなどの小さめの盆栽を作るのに適しています。初心者の盆栽としてもお勧めです。

 

コトネアスター(ベニシタン)盆栽の手入れ詳細

置き場: コトネアスターの類は、ほとんどが十分な日光を必要としますが、盛暑の間は半日ほど半日陰に置くのが良いと思います。コトネアスターは地植えしている場合は霜にも耐えますが、鉢植えの場合は霜から保護するようにしてください。

水やり: コトネアスターは夏季には十分な水やりが必要ではありますが、水切れも短時間であれば耐えることができます。もし水切れで葉が枯れてしまった場合でも、回復して新しい葉を出せる可能性がある樹種です。冬も根を湿らせておかなければいけませんが、 水のやりすぎは根腐れを引き起こします。水やりをする水質は特に気にしなくて構いません。

施肥: 成長期には、毎週液肥を与えるか、4週間ごとに固体肥料を与えます。花や実をつけるためには、リン、カリウム、そのほかの栄養素がバランスよく含まれた肥料を使用してください。

剪定と針金掛け: コトネアスターは定期的な剪定が向いています。古い枝は春に剪定しましょう。若い芽も成長期に刈り込んで問題ありません。針金掛けも、1年中いつでも行うことができます。若い枝は非常に柔軟性がありますが、古い枝は折れやすくなりますが、細い針金で引っ張などして形をつけることができます。

植え替え: 若木は毎年春先に植え替えます。古い木は2、3年に一度の植替えで構いません。根の剪定にも耐えます。土は水はけの良い一般的な盆栽用土を使用してください。酸性~アルカリ性まで幅広いpHに対応できます。

害虫と病気: コトネアスターは、アブラムシ、カイガラムシ、毛虫、フナクイムシ、ハダニ、火傷病、細菌性枯病、うどんこ病、葉の斑点や根腐れ菌などさまざまな病気に悩まされる可能性があります。 一部の地域では、火傷病はコトネアスターにとって大きな問題です。 コトネアスターの中でも、ベニシタンやなどいくつかの栽培品種は火傷病になりにくいようです。 害虫や病気が発生した場合は、農薬を使用するか、深刻な場合は専門家にアドバイスを求めてください。

繁殖: コトネアスターは、春には種子から、真夏には挿し木からと、簡単に増やすことができます。取り木も可能です。

詳細については、盆栽の手入れのペ ージをご参照ください。

 

コトネアスター(ベニシタン)盆栽の例

コトネアスター(ベニシタン)盆栽の例